二学期か。

いくら附属大に進むって言っても、みんな学部を考え始めるころだ。


でも俺は…

「サッカーさえできれば、どこでもいい」

「陸玖はやっぱ法学部?」

「そうだね」



陸玖らしいな。

裁判官なんて、すぐ想像つく。



「お前の妹は?」

と角田が聞いた。



「…苗?そりゃあ…農学じゃね?」

「名前からして『苗』だもんな」

「宮崎さんは、すごいよな…」



また、苗の話か。

話変えよ。



「なぁ今度の試合さあ!」

「スタジアムだよな!?燃えるよなー!」


サッカーの話だけしてればいいんだよ。