空港で解散するとすぐに、苗の元へ向かった。
「帰るぞ」
苗がうなずくより先に、土産物らしい紙袋を持った。
苗より、周りにいるクラスメートが戸惑っている。
「な、苗ちゃんバイバイ」
「バイバイ」
「ヒュー!いいお兄ちゃん持ったね!」
俺はかまわずに言った。
「苗、行くぞ。陽人が家に来てるって」
苗が目を輝かせた。
「陽人くんにね、小さいお茶碗を買ったよ」
陸玖は目も合わせない。
かまわない。
そう思っても胸が重くなった。
「陸玖に留学すること言ったか?」
帰りの電車で苗に聞いた。
「言ったよ…」
苗は眠そうに答えた。
「帰るぞ」
苗がうなずくより先に、土産物らしい紙袋を持った。
苗より、周りにいるクラスメートが戸惑っている。
「な、苗ちゃんバイバイ」
「バイバイ」
「ヒュー!いいお兄ちゃん持ったね!」
俺はかまわずに言った。
「苗、行くぞ。陽人が家に来てるって」
苗が目を輝かせた。
「陽人くんにね、小さいお茶碗を買ったよ」
陸玖は目も合わせない。
かまわない。
そう思っても胸が重くなった。
「陸玖に留学すること言ったか?」
帰りの電車で苗に聞いた。
「言ったよ…」
苗は眠そうに答えた。