天才に恋をした

「でっか!」

スカイツリー、近くで見るとスゴい。

建物って言うより、デカイ木が生えてきたみたいだ。



「苗、道分かるのか?」

「うん」



そうだよな。

記憶力は抜群だからな。



細い路地をしばらく歩く。

もう誰も歩いてない。

一方通行ばっかじゃん。

車で来たら、面倒だな。



苗が立ち止まった。

小さな神社の前だ。

六人くらいの子供が遊んでいた。


そういえば、まだ初詣してない。



「お参りする?」



苗は黙ったままだ。

いいや。

俺だけでも。



さい銭を入れて、

鈴を鳴らして…




「鈴が先だよ!」

「手を洗ってないよ!」

「口もゆすぐんだよ!」



なんだなんだ?

ガキが、超バッシングしてくる!


あ!


苗のやつ、ちゃっかり手洗ってるし!


でもガキに指導されてる。


「手を洗って!こうやってこうやって!」


下町ナメてたわ…

うちの近所に、こんなアクティブに絡んでくるガキはいない。