ミステリー

『ところで、もしこの世に、
カッキー(柿澤秀明、ジャニーズ事務所の人気ソロ歌手。18歳。実家でワンコを20匹飼っている)しか男の人が
いなくなっちゃったらどうする?


大人になったらカッキーと
結婚しちゃう??

カッキーしか男の人がいないなら
結婚しなきゃー、だわっ!!
なんて素晴らしいの!』

と、みり。
みりの顔は
食べごろのリンゴか桃
並に赤くなる。


『そりゃカッキ-なら結婚したいわ、
当然よ!
答えるまでもないわ。

でもみりちゃん、そこは
タイプじゃない男性一人しか、
世界に男性がいなくなったら、
て例えなきゃ。

カッキ-は、
ルックス完璧だし
歌の才能も文句ないんだもの、
業界でも誰にでも親切って評判なのよ!
ああいう人に限って
浮気が少ないなんて信じられないわ!

全部完璧だわ、
まさに男版の安室ちゃんか
下原多香子よね』

と、芽衣が笑うと涼子も笑って頷く。
安室奈美江、下原多香子とは、
男女ともに人気のある歌手。


『カッキーなら、そりゃあ、
大抵の女の子は
付き合いたいわ、
高収入は別として、
イケメンでモデル体型だもの!
好みかどうか、もあるかもしんないけど!』
と、涼子。


『そーよね、
しかもカッキーが幼稚園の父親参観にきたら、子供は大喜びよねえ!

あんなイケメンでかっこいいパパが
来てくれるなんて!』
と、芽衣。


『それも、そうよねえ!
じゃあさ、年収300万円のカッキーと
年収7000万円の、◯田◯男(キモイ芸人ナンバーワンの座を獲得した芸人、40を過ぎてるが今も独身で女性と付き合ったこともない)ならどっちと付き合う?』
と、みり。
7000万円とはカッキーの推定年収なのだ。

『カッキーかしら。
年収は努力すれば
挽回できるもの。』
と、芽衣。


『そうよねえ。それに、カッキーほどのイケメンなんてそうそうはいないわ。
だけど・・・・年収300万円じゃ一人で暮らすので精いっぱいだわね、
それも節約もしないといけないわね。

夫婦では暮らせるかわかんないわ!
きっと旅行とかもいけないわね、
そりゃ、子供が手がかからなくなったらパートに出るけど!

もう少しだけ、多かったら、迷わずカッキーのほうだわ!』と、涼子。


『私、年収7000万円の、
◯田さんのほうかなー。
彼の顔も、何日か経てば見慣れるでしょ。



てか二人とも、収入よりルックス重視なの?

そりゃ、ルックスもイケメンなほうがいいけどさあ!』
と、みり。


『収入よりルックス重視、
ていうよりかは、
◯田は流石に、生理的に受け付けないわ。

やっぱ、中身とルックスと収入のバランスが取れてる人がいいわ、贅沢だけど。

それに金持ちでもケチでしみったれな人もいるから、
金持ちと結婚したからってお金に困らないとは限らないから、要注意だよ。』
と、芽衣。

『それも、そうね。
ケチと借金癖のある人は、もてない代表格だわ!
てか、芽衣ちゃんの言ってることわかるわ、別に贅沢ではないと思うわ、
中身重視でも、このルックスがタイプ好み、てのはあるし
ルックス重視でも、こういう中身は苦手で受け付けない、てのはあるし
ルックス良くても、理由もないのに仕事につかなかったり大した理由もないのにすぐ仕事辞めたりする人はどうかと思うわね。
(みりが、その通りよね、大した理由もないのにすぐ仕事辞めちゃうってのは困るわ、と言った。)

そういえばカッキーで思い出したけど、
カッキーの親戚の人が、最近赤ちゃん生んだらしいわ。
カッキーも時々、赤ちゃんの子守り
手伝いに行くみたいよ。
カッキーのマンションの近くに
すんでるらしいわ、その親戚の人。


昨日のブログでカッキーが言ってたわ、
育児の楽しさと大変さがわかった、
いつかパパになるときの、準備を少しずつしていきたい、って。』
と、みり。

『へえ、カッキーて、
面倒見いいのね!』
と、涼子。

『そうよねえ、父性もあってイケメンなんて素敵ね!
きっとカッキーいいパパに、なるわ。カッキーの子供さん、うらやましいわ、
だってカッキーにお風呂入れてもらえたりカッキーに抱っこされたりするのよ。もし男の子なら、カッキー似の素晴らしいイケメンになるわね』
と、芽衣。

『そういえばさあ、カッキ-と今度ドラマで共演する、◯◯ちゃんて、
女子の間では賛否両方別れてるのかしら?
ほら、一週間くらい前、カッキ-と〇〇ちゃんが、さんた御殿に出た時に
〇〇ちゃんが、カッキーにアイコンタクトしてたり、カッキ-に自分の短所や適当な部分がばれないかひやひやしてる、みたいなこと言ったんだけど、それが原因で〇〇ちゃんが
ネットに悪口かかれまくったらしいわ。
あたしはあの発言も、胸きゅんとなってかわいいと思えたけど・・・』
と、みり。


『ああ、ネットに悪口書かれた、てのは、気の毒だけどカッキーのファンからすれば怒りたくはなるわね。なんかあの発言って、
カッキーへのアピールみたいな発言だもの。
カッキーのファンも、一部の人、大人げない人がいて呆れることがあるけど、
カッキーのファンからすれば一緒にいられるだけでも羨ましいでしょうね。』
と、涼子。

『そうねえ、悪いけど◯◯ちゃんあまり好きにはなれないわ。
悪意じゃないだろうし、計算はしてないのかもしれないけど・・
なんかあの発言、小悪魔的だしカッキーにアピールしてるように見えるわ。


さすがにネットに悪口書かれるってのは、少しひどすぎるし、気の毒だけどさ。』
と、芽衣。


『好き嫌いは、それぞれだし、しょうがないわね。
てか、◯◯ちゃんは女子の間では、好き嫌い別れちゃうのね。
男性にはかなり人気高いけど』

 
そう言い終わるかどうかのうちに、
みりは突然、用を足したくなった。

あら!
なんで急に!
さっき、トイレ行ったのに、
おかしいわ!
どうしてかしら!
トイレ、今行くからまっといれーーーー
と、みりは心の中でギャグを飛ばす。

幸い、すぐ先にコンビニがある。

『あの、私ね、コンビニのトイレはいるわ!
用事とか見たいテレビとかあったら、
先に帰っていいから。』

みりがいうと、芽衣と涼子は口々に言った。

『私もコンビニ入って、漫画でも読むわ。』

『私も、ちょうど買いたいものあったの。』


そこで三人は一緒にコンビニに入る。

『いらっしゃいませー』

カッキ-似のイケメン長身の店員が、
めちゃくちゃさわやかな笑顔で
みりたちを迎える。


トイレに向かうみりに、
芽衣と涼子は
『トイレに、はいっといれー』
と、しゃれをとばした。


幸いみりは、トイレに入ってから用を足すことができた。


ああ、よかった、
間に合って。
漏らさなくって、良かったわ!!