この日の夜、昇と美紀は、
かなりぐっすりと眠れた。


妖精と長女は、二人の布団の横の
布団で眠っている。



次の朝、昇と美紀は、久々のすがすがしい目覚めを体験した。


美紀は朝食とミルク作りに取りかかり、
昇は仕事へ行く準備をすると
仕事へ行き、
妖精は再び人間の背丈になると
皿洗いと洗濯をした。
妖精は、かなり長いこと洗濯できてなかった、
シーツと敷布団,枕カバー、の洗濯もしてくれ、
かなり長いことできてなかった
布団干しもしてくれた。


『ありがとう、妖精さん』
長女をあやす美紀が、
洗濯と布団干しを終えて部屋へ戻って来た妖精にお礼を言った。


今日の長女は、ぐずらずに
笑っている。


美紀はテーブルの上に、自分と妖精の分のおやつと緑茶を用意してあった。



『こちらこそ、ありがとう。』

妖精は、美紀と共に、おやつと緑茶を楽しむ。



『あのう、妖精さんは
いつも私たちのそばにいるの?』


美紀が尋ねる。


『ええ。いるわ。
ただ、私たちの姿を見られる人と見られない人がいるのよね。』

妖精が答えた。


『へえ…おとぎ話みたい。』
緑茶を飲み干し、
美紀が言った。


すると、長女がぐずり出した。
だんだん、泣き方が激しくなって行く。


『あらあら!』
美紀は、ベビーベッドに駆け寄る。

長女を、抱っこする。


長女は、少しだけ
表情が和らぐ。



『赤ちゃんて、ぐずっちゃうのも、
お仕事なのよねえ。』

妖精は、元の小さいサイズに戻ると、
長女のそばまで飛んできて、
あの美しい素晴らしい
歌を歌い出す。


長女はもちろんのこと
思わず、美紀まで
聞き惚れてしまう。