ミステリー

トモコは琴江が、3日目の夜10時にやっと自分の学校の寮へと戻ると、
はーっとため息。
あたし,利用されてるだけやろか??
ホンマにええやつなら
一方的に人を利用せえへん。

それに寮に帰る直前
「また来週泊まっていい?

カフェオレのみにきて
良い??」と聞かれた。
「来週都合悪いのよ」とトモコは答える。

「んとねー、だったらせめて
2000円貸してくれない?
ATMでおろすと、
手数料取られちゃうし親がお小遣いけちるから
明日も祝日だし」
と琴江が泣きそうな顔で両手合わせておじぎまでして
言う。

しかしトモコの知る限り
琴江の父親が小学校の先生で
母親は看護師であり、
昔から琴江の家の経済状況は悪くないし
(遊びの時も琴江の財布にたくさんのお札が入ってた)
今から2年前新築された琴江の家も
かなり立派で
もうローンほとんど払い終えたと言う。
両親ともかなり蓄えてて
両祖父母も援助してくれたそう。

「千円なら貸す!んだけど
お小遣い足らないなら親御さんに相談しなよ。
てかあたしばかり一方的に
頼み事されるのは、ちょっと不公平よ」
とトモコがしばしば財布から
千円出して渡す。

「ごめんよお」
琴江はちっとも申し訳なそうじゃなく
その千円をズボンのポッケにしまう。

「ねーあともう一つお願いあるのー♡」
また琴江の一方的な
遠慮なし礼節なしのたのみだ。


「今度何??」


トモコはいらつく。あたしは無料のATMや食糧庫や無料のホテルではないわ!
なぜあたしだけ食糧庫あつかいなのよ!


「寮のおかず貧弱だから冷凍のそのオムライスと
冷凍のショコラタルトちょーだいよー」

琴江は冷蔵庫の冷凍室の引き出しを指差した。


「じゃ、このパンあげるから食べたら!
てーかそんなに空腹ならさ
親御さんに食費とか相談しな!」

トモコは、テーブルの上のバスケットに入ってた
クロワッサンを一袋あげた。
そのクロワッサン、安売りセールで買ったものだ。