そして大学入ってから。
ゆきえは母にも、
かつて意地悪されてたこと、
まるでひどく無礼なセリフをまるで良いセリフみたいに言われ,良いセリフだと思い込んでたら
悪い無礼すぎなセリフで自分が悪者になった,とやっとこさ,打ち明けた。


母は、
じゃ母ちゃん
そのいぐえねわらし、
やっつけてくるから!
もちろん学校は公正で正しい環境でないとならない
が、
そういう奴もいる、
でも世間のほとんどの人は
いじめする奴、いじわるする悪い人間除けば
わるいやつでねえから!
と、はげました。



それと。夏休み(8月2日から9月いっぱいまで)
始まっていくらか経った頃
一年の前期の成績表を取りに行くと。
(薬学科と理学療法学科では
光村脩、高良ヒカルはオール秀で
薬学科2年の永瀬玲(ながせれい)、後藤健太郎、阿部勇太、小西流星、浮所飛鷹(うきしょひだか)は、薬学科2年生のイケメン5天王と言われてて、おまけにオール秀か優ばっか!
理工学部の1-2年の才色兼備な
下戸彩(しもとあや)と
三重野妃登美(みえのひとみ)、
理学療法または看護の 2〜3年の才色兼備な
鰯乃つみれ、西崎絢香、足立みずほ、
霧ヶ峰涼子も優と良と秀がほとんど!


フェイも優、秀が多いが
可も二つついてしまった!)

ゆきえは、ドイツ語作文の成績に満点ついて
秀を取れた。秀の隣に、満点と記されてる。
木村紘くんはゆきえについで2番目の、96点で同じく秀。





あと、
入学式の一ヶ月前,当時一年生の女子生徒(ゆきえらの先輩にあたる。ゆきえは潤子と先輩後輩として親しくしててライソなども交換したり空いた時間学内の安いカフェ「喫茶鯉が久保」にはいりお茶する仲。
ゆきえは土日の数時間このカフェで時給880-950円でバイトしてる。)岩本潤子が、
中学高校で意地悪な人がいたことを2人に打ち明け,その2人の前で泣き出した。
しかし潤子は、学科内では仲良い子が何人もいた。
「本当の友人なら自然とできるし集まってくるよ
岩本さんいつも熱心にやってるじゃないですか。入試でも上位5%だったよ、
何よりレポートの書き方がかなりうまいよ。」と励ました。
実際潤子は、秀優良可の
優か秀がほとんどだ!






ゆきえはそのうえに、
学部の単位とは関係していないが,学内でとある土曜日に任意で受けた
お花,作法,料理の試験でも
3科目とも、満点と95点だった。
(お花,作法が満点、料理は95点。
合格が3科目で300点中200点以上。
ゆきえは家庭科の成績もそれなりに良い。
お裁縫のときも5段階の3から4で、
ほつれ直しや簡単なあみぐるみならマスターしている。
つまりは日常で困らないくらいはマスターしている。神重くんにも、のちに、
キリンやウマのあみぐるみをあげた。
のちに神重くんと遊び行ったとき、2人分の弁当を作って行った。その分神重くんが、帰りにカフェでパフェや糖質なしのプリンアラモードを、ごちそうしてくれたのだ)

必修科目のうちのアメリカ文化が難しく、可がついた。
木村紘くんはアメリカ文化も、任意のアメリカ文学も96点で秀であった。
(木村紘くんは中高生のとき、模試やテストでも偏差値が75だったと!
木村紘くんはほぼすべての科目94〜98点だった!)
秀は、90点から100点満点がついたときだ。
まさか、満点取るなんて本人も、思いもしなかった。


ゆきえの大学は
秀、優、良、可、
不可(59点以下)の五段階で評価している。


100点ついた理由は、
ゆきえの、
試験の成績、ふだんの真面目さも
さることながら
その作文の内容が心に響いたのだ。

その作文を発表した後に友人となり
ライソと番号交換した、保坂まこと(♀・一浪してるので今年二十歳)
は、
あたしの姉が、うちの教育文化学部卒業してて
いま中学校の教員なの、
姉が中学生の時、別の学校の友人がいじめ自殺に追い込まれて、だからこそ姉は
自分に何もできなかったことに悲しみ後悔していて
んで、必ず、
追い詰められる人、悲しむ人、人が怖くなる人がでない学校や基盤を築きたいから、
人信じる強さ、生きる強さを証明したいから
教師なったのよ
一緒に、証明するのよ、ひと信じるつよさを
証明しよう
と、半泣きで言った。
「選びようない身体的特徴や容姿のコンプレックス
毎日毎日毎日大勢からバカにされてて、
それだと普通人が信じられなくなるよね
その生まれ持った身体的特徴や容姿のコンプレックス、バカにされたりするの怖くなって人と付き合えなくなったりひとを信じれなくなったり、
悲しみ無念がきえなかったり。
あなたが追い詰められたの
あなた一人だけのせいではないわ
あなた、頑張ってそのイジメと戦ってて
ひと信じる強さも失ってないから
たくましいつよーいひとなのよ
いじめられる方も悪い、ていう人がいるけど
それは違うわ!
自分が大勢から毎日
生まれ持った身体的特徴、容姿のコンプレックス毎日バカにされてても、そんなこといえるわけがないわ!」
と、まこと。




そして
いじめがなくなるための大事な一歩、
生きる幸せ、
人を信じる強さを実現するための、
一歩としてー。

広町大学近くの教育委員会が、
ゆきえらの夏休み中に
地元の小中高と専門学校、大学、短大に、
新たなるルール規則をもうけた。


全国の小中高や、専門学校、大学へ向けられた、
あだ名禁止っていうルールは
だいぶ以前に出されたものだが
それと同時に
人の身体的特徴、容姿など
個人の生まれ持った、選択しようがないことを
馬鹿にするのはやめよう、ていうルールも打ち出し、地元の小中高、大学、専門学校に、むけた。


広町大ちかくの、小中高では、道徳で、
徐々に
身体的特徴のこと馬鹿にされたら悲しまないだろうか?選びようないこと、馬鹿にされて悲しまないか?
もし、「ガールフレンドから、
あなたよりは元彼の方が、背も高くて、足長くって、禿げてもなくて、しかも顔も
、連れ歩いて恥ずかしくないの」と言われたら、悲しまないだろうか?と
、学ばせ始めた。
まだいじめはなくならなくても
悲しむ人、ひとが怖くなる人、まして追い詰められる人
がでない学校をちゃんと築きたいから。

広町大近くの中学校では、クラスの女の子に
給食のとき、
あさゴリラ、あさゴリラー!
と冷やかした男子が
その自分が傷つけた子に誠心誠意謝罪した。
そんなに悲しんでると、そんなにひとが怖くなるほど傷ついたと思わなくて悪かった、と。
その男子は両親と祖父母からも怒られた。
ひとの、選びようがない身体的特徴のことは馬鹿にしてはならないよ、自分に選びようも改善しようも、
ないことなんだから!
合わない人もいるのは当然だけど
その子に攻撃やいじめたりしないってのが重要なのよ
勉強や内申書以上に
そのいじめたりしない、人が悲しむ事しない
てのがだいじなんだぞ!
勉強の出来よりも
人を悲しませない方が大切なんだ、
と。


ゆきえはあの暗黒の時期は
ひとがしんじられなく
ーいじめられると、そうなるものー
死にたくて人を信じるのも友人作るのも前に行くのも怖く仕方なかったが
今は、生きる幸せや
ひとを信じる強さを証明できる気がした!
かならずかならず証明できる
ひとを信じる強さを!

世間には良い人間ばかりではないし
人の悲しみ辛さいたみがわかる良い人ばかりでない、
根っから悪い人間もいる、
佐藤宰子と須藤麻里子とその腰巾着や奴隷?みたいな子のように、大勢でたったの一人を毎日、
生まれ持った、選びようない選べない、はじめからのこと、身体的特徴や容姿、体のことでいじめて馬鹿にして、死にたい自殺したい人が怖いと追い詰められるほど被害者を悲しませて無念後悔悲しみを抱えさせても何も感じないし悲しみに気づかない根っから悪い人もいる
特に宰子みたく
ひどすぎな卑劣な騙し方で、その人が嫌われ、無礼なこと言う奴と、誤解されるよう仕向けても
何も後悔しないひと
身体的特徴や身体のこと、容姿をばかにし
悲しませても何も感じない悪い人間も確かにいる、
しかし

しかし、この世間
そういう悪い人間ばかりでないから。
少なくともこの大学
大勢で一人を、選びようない生まれ持った身体的特徴や容姿をバカにし悲しませ、人が信じられない人が怖いと死にたいと追い詰められるほど悲しませるような悪い人は一人もいない。
(好みのボーイフレンド、付き合う人間選ぶのは差別でもなんでもないが)
悪い人間、人の悲しみを解らない悪い人は
いじめ人間や、嫌がらせする悪い人はいない。
この大学入ってそれがわかったから。
それが実感できた!






さて、
場面と時系列がガラリと変わるのを
大目に見てほしい。
これは、ゆきえが謝罪に行ってから
数日後のことだ。
作者はちょっと時系列を変える、ガラッと場面変えるのが好きなのだ。


ゆきえをいじめたリーダーの宰子は
アパートの自室でベッドに横たわり
昼寝をした。


この日は午後の講義が急に休講になり
帰ってきたのだ。


佐藤宰子は、
眠りにはいった。



気がつくと、佐藤宰子は
裁判所のような部屋の中にいて
被告人の席に立っている。


目の前には
裁判長と、
裁判官らしい人物が!



な、
なにここ?



『佐藤宰子、お主がなぜ裁判にかけられてるか、きちんとよくわかるか??


お主は理不尽で酷いイジメをし、
ひとりの人を深く深く悲しませて
人間不信となりそうなほど追い詰め、自殺さえ考えさせたのだ、その過ちわかるか?』


裁判長がとても厳しい表情で尋ねる。


すると宰子は怒り出した。



『ぜんっぜん知らないわ!


 
人を傷つけたりしたことなんて、ないし!



あたしに迷惑かけてんの
わからないの?!



てーか、
あたし悪くないわ』



佐藤宰子が言い終わると
裁判長と裁判官たちは顔をあわせて
呆れ果てた顔をした。


自分がどれほどゆきえに悪いことを酷すぎることをしたか、まったく認識できていないようだ。


『宰子は、自分にいじめられ
貶し言葉をほめ言葉みたく偽られて教えられ、騙された者がどれほど悲しんだか、今もどれほど深刻に悲しんでるか、灯油かぶり自殺しようと考えたことさえもあることを、分からないばかりか
想像さえ、できていないようだ。

宰子は
人の気持ちを考えることが出来ない人間かもしれない・・・・

更生することはもはや不可能かも、知れぬ、自分に騙されてはめられたりいじめられたりしたものが、どれほど悲しいか分かろうとしてない。』


裁判官たちが心の中で思った。