「すみません。 怪我してませんか?」 「え、はい……」 私の方を見て必死に謝る男子生徒。 なんで……? 最初は状況が飲み込めなかったけど、 地面を見て気がついた。 地面には割れたどんぶりといまだに湯気を出しているラーメン。 「ホントに火傷ねーのか?」 「う……うん……」 どうやらラーメンを運んでいた人が転んだ衝撃でラーメンをぶちまけたようだった。