衝撃で私は尻餅をついた。



その直後、

私の目の前で植木鉢が砕けた。



「キャッ」



破片が飛んで来るかと思ったけど、

私と植木鉢の間に萩野の体が滑り込んだ。



「大丈夫か?」


「う、うん……

萩野は……」



何事もなかったかのように萩野は立ち上がった。



大丈夫……そうかな。




「今の……偶然か?」


「多分違う。

今のが"運命"。」



萩野の顔つきが明らかにさっきと違っていた。



「……これなら信じない訳にはいかないわな。」



「信じてくれるの!?」



「ま、たとえ嘘だったとしても信じた俺の方がバカだったって話だ。」



萩野は座り込む私に手をさしのべた。