「さっきから言わせておけば何?
俺ら目当てとか言ってるけど、何様のつもり?王子様ですとかおもっちゃってるの!?そうゆうのね、自意識過剰って言うんだよ。
とにかく、私は音楽がしたくてここに来たの!
もういい、私違う寮に変えてもらう。」
思ってたことをそのまま一気に捲し立て荷物を掴んで玄関に向かう。
みんなポカンとした間抜けな顔をしていた。ふんっざまーみろだ。
「くく…はははは」
後から笑い声が聞こえて驚いて振り返ると眼力男が大笑いしていた。
え、笑わせるようなのこと何一つ言ってませんが?
「おもしれー、お前ここにいていいぞ。
…その代わり、俺らとゲームしようぜ」
「…ゲーム?」
「おい、やめておけ」
「いいじゃん。楽しそうだし」
眼力男の隣で唯斗達が何か話してるけど今の私には聞こえてない
ゲームってなに?
もしかしてテレビゲーム?
マ○オとかかな?
負けたら出てけ的な!?
と、いう感じでパニックになっていた。
「ゲームって、どんな?」
「ルールは簡単。お前が俺達に惚れなければいい。惚れたらお前はアウト。逆に俺らの誰がお前に惚れたらそいつはアウト。な。簡単だろ?」
なんなんだ、そのゲームは……
でもまあ、
「いいよ。でも、そのゲーム終わらないと思うよ?」
そう。終わるわけがない。
