「あ…花びらついてる」


百合野さんはさっきから向日葵で力の練習をしている。

咲かせたり、種に戻したり…


「え、どこ」

「取ってあげるから動かないで」

百合野さんの髪に触れて花びらを取る。


「あ、ありがと」

ふわっと笑う。




あ、分かった。


俺は百合野さんが好きなんだ。





俺はその笑顔に負けて、



キスをした。