The power

「痛覚?」

羽衣が怪訝な顔をした。


「んー…まぁあれだな。春がやったのは攻撃魔法だよ。怪我をさせずに、光の力で痛みを与えることができる。だから痛さは覚えても継続することはない。春が望むなら別だけどね」


へぇ…それってなんか。

「百瀬っぽい魔法だね!優しい感じの」


「そうかな?うん…でも、ありがとうっ」


か…かわいぃぃぃ!!

ふんわり笑った笑顔が天使だぁー!!

「ねー、海歌」

羽衣が拗ねたように呼ぶ。

「なによ羽衣」

「海歌って好きな人いないの?」