The power

「海歌のことか?」


「うん」


「海歌を守りたいんだろ?」

「そうだよ。…だけど」


「なら何故お前は悩む?」

「え?」

悩んでなんかない。ただ…

「その弱気がいけないんだ。春…お前がこの学校に入学したのは、海歌を守るためだろ?」


「なんで知ってっ…?」


白河が悲しく笑うのを見たくなくて。


親が亡くなった白河に皆がよそよそしくなった時のあの顔を…二度と。


「俺らは待つしかないんだ…」

空夜も悔しそうに顔を歪める。


「俺にできることをするよ。邪魔してごめんね、ありがとう空夜」