帰りの準備を済ませ音楽室に行くと





いつもの賑やかな話し声が聞こえる。





そう言えばもうすぐ冬休みに突入する。






部長は休み中の日程について



先生と掛け合っている。





準備室に向かうとパーカッションが



基礎練をしていた。




タンッタンッと体に響く音に不快感を覚え





楽器とその他必要な物を持って足早に出た。






彼はまだ来ていない。






もうすぐ出席の時間なのに…







「ねぇねぇ、めぃめさんまだ来てないね」








姫の問いかけにもすぐには反応できず




聞きなおす始末。





「そうだね」





この時は、まだ、何にも知らなかった。