梶山side
夢叶先輩は今、悩んでいます。


俺がチョコが食べられないことを知って。




「チョコじゃなかったら何あげればいい?」



「いや、なんでも…」



「よくないの!!」




そう言ったきり、俺の問いかけにも無反応。



ついでにさっきから先生に話しかけられてるけど



無反応。



集中しすぎて全然聞こえていない。



先生は諦めて、教室を出ていった。



まぁ、そりゃあそうでしょう。




「あっ。先生今話しかけてた?」



「はい、ついでに俺も。」



「反応できなかった!!ごめん!!



っていうか、和菓子!!和菓子ならいける?」



「和菓子ですか?いけますよ」



「じゃあ、それでいい?」



「はい」




目をキラキラさせた夢叶先輩は、



何だかすごく楽しそうだった。