「ごめん。今日はちょっと。」



「きーさんとでしょぉ?いいじゃぁん、



皆で帰ろうよぉ。」




何で知ってるの…?



話を盗み聞きされてた?



「私も話したいことあるのぉ」



「ごめん。後にしてくれる?」




彼の声のトーンが少し低くなる。



仮面と話す時の彼はいつも機嫌が悪い。



仮面はそれを気にも留めずに続ける。




「私も大事なのぉ。ね?いいでしょぉ?



まさか



きーさんに告白するわけじゃないんだからぁ。」




仮面は嘲笑気味にそう言った。



途端に顔がカァッと熱くなる。



…そうだよ。
なんだ、私、馬鹿みたい。





「…分かった。話は聞く。」







彼の返答を聞いて、私は



走って飛び出した。



その姿は多分、



涼や修也、姫、夢叶に



見られていた。