「自分のやっていることを悪いと思っている人がいないです。




クラスの半分が生活態度が悪いと感じています。」





委員長の言葉に馬鹿な男子は言い返す。




「だから今日怒られたんじゃーんw」




「だから反省する気があるのかと…」





「堅いんだよ、いいんちょーは」





だよなだよな、私興味ないし、





つーかうちらまで怒られるとかオツだわー、





そんな言葉が




色んなところから委員長に浴びせられる。






「みんなで知らんぷりしちゃいけない」






保体の先生は私達をそう言って叱った。




担任でもあるこの先生は




過去の事をほじくり返して重箱の隅をつつくような真似をしない人だ。




根性論が本当に通ると思っている。





「みんな」というワードに私は反応した。





みんなで謝りに行った方がいい。






クラスメイトもそう言う。





みんなみんなと言うけれど





私達はいつ好きでこのクラスになったのだろうか。






他でもない教師が決めたのにもかかわらず





知らんぷりしちゃいけない?





クラスに入るのは義務だ。




部活に入るのは権利だ。




いつ、謝る義務が出来たというのか。






なんで、好きでもないクラスのために




何かしてやらなくてはならないのか。





私は話し合いには混ざらずに





頬杖をついて外を眺めていた。