その後。


午後からも1度教室に姿を現した安岡君と杉田君。


そんな2人にあたしは「お願いだから、もうここに来ないで!」と、懇願した。


それでも2人は何か言いたそうだったけれど、あたしはそんな2人の背中を押して教室から出て行ってもらったのだ。


2人からすれば先生にあたしを見張るように頼まれたのかもしれないが、あたしからすればそれはいい迷惑だった。


これ以上先生に嫌われるような事をしようとは思わないし、これからはもっと大人しくしなきゃいけないと思っている。


これから、本当に先生に好きになってもらえるように頑張るんだ!


明日は日曜日だし、家に帰って数学の猛強をする予定だった。


それなのに……。


ホームルームが終わると同時に、あたしのその計画はあまりにもアッサリ崩れることとなった。


「今日はここまでだ。それから野上、お前はこの後資料室に来い」


先生がそう言い、あたしは1人その場で立ちつくす。