な、なるほど。


さすがカンナ。


なかなか鋭い。


カンナの言う通り、あたしが先生に告白したことと、2人があたしに近づいてきていることは関係している。


でも、それを素直に話す事はできない。


あたしは焦って言葉を選ぶこともできず、咄嗟に嘘をつくしかなかった。


「そ、そんなの全然関係ないよ! ただ……」


「ただ、なによ?」


「た……ただ、ああいう不良系男子も……カ、カッコイイかなぁ……なんて……」


一体あたしは何を言っているんだろう。


あの2人みたいなチャラ男、全然興味ないのに。


だけどカンナは少し驚いたように目を見開き、それから「そっか」と、簡単に頷いたのだ。


「へ?」


あまりにもすんなり頷くカンナに、今度はあたしが驚いて目を見開く。