『俺の女』って言ったよね……?


「えぇ!? マジっすか!」


あたしが自分の頭を整理するより早く、安岡君がそんな声を上げた。


杉田君は驚きすぎて声も出ない。


というように、口をポカンを開けている。


「せ、先生!?」


ハッと我に返り、慌てて先生の腕を引っ張るあたし。



「バラしちゃってもいいの!?」


「こいつらは大丈夫だ。今日から黒龍のメンバーだしな」


「へ……!?」


安岡君と杉田君が黒龍のメンバー!?


更に驚くことが続き、あたしは全く話についていけない。


「ど、どういうこと?」


あたしがそう聞くと、先生はよくやく順序だてて説明し始めた。


「実は最近こいつらヤンチャをしていてな。


どこにも属さずに2人でちょろちょろされていたら、黒龍にとってはハエが飛んでいるようなもので目障りなんだ」


じ、自分の生徒をハエって……。