イケメン先生は危険男子でした!?

「……だって……」


「だって、なに?」



「だって……。昨日あんなことしちゃったから、先生きっと怒っているだろうなって思って……!


だからなかなか眠れなくてクマができちゃって。登校してきても意識しちゃって、先生のこと見れなくて……」


少し震える声で一気にそこまで言って、息を吸い込む。


すると先生は驚いたように目を見開き、そして「ふっ」と笑ったのだ。


ふっと噴きだすと、あとは大きな声で笑い始める先生。


「な、なにがおかしいんですか?」


「だってお前……そんなこと気にしてたのかよ」


「なっ……! そんなことって……!」


あたしにとっては重大なことだというのに、先生はお腹を抱えて笑っている。


「あたし昨日……調子に乗って先生にキスまでしちゃったんだよ!?」


「あぁ、そうだな。でも、その後俺もやり返しただろ?」


先生にそう言われ、あたしはあっ!と、思い出した。


自分のやったことを後悔するばかりで、すっかり忘れてた!!