イケメン先生は危険男子でした!?

「目の下にクマ。それに朝から俺と目を合わせようとしない」


先生の言葉にドキッとする。


全部わかってたんだ。


あたしはどう返事をしていいのかわからず、オドオドと汚れた資料室を見回した。


「き、気のせいじゃないですか?」


「んなワケねぇだろ」


あたしの言葉を、先生は簡単に却下してしまった。


うぅ……。


なんて言えばいいんだろう。


チラチラと先生の顔色をうかがうけれど、怒っているのかどうかよくわからない。


「お前さぁ……俺に話せない事があるワケ?」


先生はそう言い、あたしの体をトンッと押した。


すぐ後ろの壁と、目の前の先生に挟まれて身動きが取れない。


「そ……そんな事ないけど……」


「昨日と今日でやけに態度が違うじゃん」


「そ……そうかなぁ?」


とぼけてみたって、無駄だ。


先生は全部お見通しなんだから。