イケメン先生は危険男子でした!?

そしてこの前同様にブラウスの一番上のボタンを外し、透明リップを塗る。


簡単にメイクを直して……完璧だ。


今あたしにできることはすべてやった。


「ふぅ……」


鏡の前で息を吐き出す。


心臓はさっきからドキドキしていて、今にも涙腺を揺るがしそうなくらいだった。


けれど、あたしはその涙をグッと体の奥に押し込んだ。


告白はまだこれからだというのに、泣いている場合ではない。


ここまできてメイクが崩れたりしたら台無しだ。


あたしは大きく深呼吸をして、トイレを出たのだった。