先生の気持ちがわかって、体もすべて通じ合って。


気が付くとあたしは先生のベッドで眠ってしまっていた。


今日1日いろんなことがあって、頭がついていかない。


でも、今すごく幸せなことだけはちゃんとわかっていたから、それでよかったんだ。


「詩、家に送っていく」


朝になって先生の声で目が覚めた。


「あれ……?」


周囲を見回して昨日の出来事を思い出し、カッと顔が熱くなるのがわかった。


あたし、先生の家にお泊りしちゃったんだ……。


素肌のままで先生のベッドに横になっていたあたしは、恥ずかしさから先生と目をあわすことができなかった。


「べ、別に家に送ってもらわなくても、そのまま学校に行けばいいよ」


あたしは脱ぎ捨てられた制服にチラリと視線をうつしてそう言った。


一度帰っていたら遅刻してしまうかもしれないし。


「ダメだ。ちゃんと送って詩の両親に事情を説明する」


「……先生」


真面目な先生に思わず胸がキュンッとしてしまう。


「詩、お前とはきちんと付き合いたいと思ってるんだ」


そう言い、先生はあたしの頬に触れた。