イケメン先生は危険男子でした!?

☆☆☆

1人で帰路を歩いていると、心臓がドクドクいってずっと静まってはくれなかった。


「黒龍の総長……」


先生が言っていた言葉を思い出す。


黒龍といえば、この辺で知らない人はいない。


街を束ねている暴走族のチーム名だった。


黒龍のメンバーは毎晩毎晩改造バイクや改造車を乗り回し、周辺に騒音と排気ガスをまきちらしている。


何度か警察も出動しているが、まだ1人も捕まっていないらしい。


先生が……黒龍の総長……?


それはとても信じられる話じゃなかった。