今まで誰にも内緒にしてきたことを、全部まくしたてるようにカンンに話した。


あたし自身、誰にも相談できずにため込んでいた部分があるから、崩壊したダムのように口からすべてがあふれ出していた。


「だからね……全部全部。あたしのせいなの」


今回先生が謹慎処分になった事まですべて話終えて、あたしは大きく息をはきだした。


気分が高まり、知らない内に涙もこぼれ出していた。


カンナはしばらく目をまるくしてあたしを見つめていたが、やがて小さく「そっか……」とだけ、呟いた。


それはあたしが今までやって来た事を肯定するワケでもなく、否定するワケでもない言葉だった。


なにを言っていいのかわからない。


そんな雰囲気が伝わってくる。


「えへへ。こんな話で、ごめんね」


あたしは頬に伝う涙をぬぐって笑った。


「先生の脅迫して付き合ってるだなんて聞かされても、カンナ、困るよね」


そう言うと、カンナはコクンと1つ頷いた。