イケメン先生は危険男子でした!?

そう思ってキョトンとしているあたしの腕を引っ張るカンナ。


「もう、詩ってばこんなところで迷子になってたんだぁ」


そんな事を言いながら歩き出すカンナ。


あたしはカンナに引きずられるようにして一緒に歩き出した。


「ねぇカンナ、どういう事?」


そう聞くあたしに、カンナは「シッ」と、人差し指を立てて見せた。


「詩も、あたしに合わせて演技して」


そう言われ、あたしはわけがわからないままカンナに合わせて会話をすることになった。


「今日は詩の言ってたDVDでも借りて観ようよ」


「そ、そうだね」


「人気作品だから、早く行かなきゃ借りられちゃうかもね。急ごう、詩」


「う、うん」


そう言い2人で走り始める。


しかし道の角を曲がると急にカンナは立ち止まった。