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部屋の中では先生が静かに寝息を立てていた。


解熱剤がきいているのか、その顔は穏やかな表情でホッと胸をなで下ろす。


とりあえず大丈夫そうだ。


先生が目を覚ます前にご飯作らなきゃ。


あたしは先生が眠っていることを確認すると、すぐに台所へと戻った。


一旦冷蔵庫に買ってきた食材を入れて、ご飯を炊く。


生米からおかゆを作るのは失敗するかもしれなくて少し不安だったから、炊けるのを待つことにした。


その間、自分のご飯に買ってきたパンを素早く食べる。


腹もちはよくなさそうだけれど、とりあえずこれで満たされた。


それから冷蔵庫にしまった食材を取り出し、簡単に作れるおかずを作ることにした。


先生がすぐに食べられるまで回復するかどうかわからないから、冷蔵庫で保管できるものだ。


野菜を切り、ベーコンを刻んで鍋に入れる。


味付けはコンソメで、しばらく煮込んでいるといい香りがし始めた。


その頃ご飯も炊けたようで、あたしは炊き立てのご飯を素早くかきまぜた。


この、炊き立てのご飯の香りがすごく好き。