「先生、体温計どこ?」
そう聞くと、先生は苦しそうな呼吸を繰り返しながら「悠真……だろ?」と、呟くように言った。
先生でも悠真でも、今はどっちでもいいじゃない。
そう思ったけれど、熱で涙目になった先生にそう言われると下の名前で呼ばないワケにはいかない。
「ねぇ悠真。体温計はどこ? 薬は飲んだの?」
そう聞くと、先生はベッドわきのチェストを指さした。
「ここ?」
あたしは言われるままにその引き出しを開けた。
中にはちょっとした薬と体温計が入っている。
その中から体温計を取り出し、先生に差し出した。
「ほら、ちゃんと測って」
そう言うと先生は体温計に手を伸ばした。
しかし、力が入らないのかそれを取り落してしまった。
そう聞くと、先生は苦しそうな呼吸を繰り返しながら「悠真……だろ?」と、呟くように言った。
先生でも悠真でも、今はどっちでもいいじゃない。
そう思ったけれど、熱で涙目になった先生にそう言われると下の名前で呼ばないワケにはいかない。
「ねぇ悠真。体温計はどこ? 薬は飲んだの?」
そう聞くと、先生はベッドわきのチェストを指さした。
「ここ?」
あたしは言われるままにその引き出しを開けた。
中にはちょっとした薬と体温計が入っている。
その中から体温計を取り出し、先生に差し出した。
「ほら、ちゃんと測って」
そう言うと先生は体温計に手を伸ばした。
しかし、力が入らないのかそれを取り落してしまった。



