「あたしの……せいでっ……! 先生が……!」


「別に、詩のせいじゃないだろ」


安岡君がそう言い、あたしの頭をなでる。


「そうだよ。あの日は俺たちが誘ったんだし」


杉田君もそう言ってあたしを慰める。


違うの……。


違うの2人とも。


そもそもあたしと先生の関係は恋人と呼べるものじゃなかったの……。


だけど、それいう事はできない。


言ってしまえば、先生との関係がすべて切れてしまう。


誰にも言えなくて、あたしはたった1人でしばらくの間泣いていたのだった。