イケメン先生は危険男子でした！？

そう思った瞬間、脳裏に安岡君と杉田君の顔が浮かんだ。


「あさか、あの２人！？」


昨日の集会後の話をしようと来たのかもしれない。


でも、こんな朝からあの２人と一緒に登校するだなんて、絶対に無理だ。


あたしの立場が学校内でどんどん悪くなって行くのが目に見えている。


まだ準備ができていないから先に行ってもらうように伝えてもらおう！


そう思った時だった。


再び一階からお母さんの声が聞こえてきたのだ。


「詩、早くしなさい！　カンナちゃんが待っているわよ！」


へ？


カンナが……？


あたしは目をパチクリさせる。


友達ってカンナのこと？


でも、なんで……？


いつも一緒に行く約束なんてしていないし、こうやって迎えに来てくれたことだってない。


あたしは疑問に感じつつ、急いでカバンを持って一階へとかけ下りた。


階段の先にある玄関に、カンナが立っているのが目に入る。