午後からの授業はお腹がいっぱいで、半分眠っているような状態だった。


気が付けば柳本先生が教室に入ってきてホームルームを始める。


大した報告事項などもないまま、学校は終わった。


チャイムが鳴ると同時にあたしは椅子に座ったまま大きく伸びをした。


「あぁ～……終わったぁ！！」


そう言い、あくびをする。


「詩、かなり寝むそうだね」


隣の列の一番後ろの席にいるカンナがやってきて、そう言って笑った。


「うん。すごく眠い……」


普通にしているだけで目はトロンとしてきて、上瞼と下瞼が今にもくっついてしまう。


「はいはい、ここで寝ちゃダメ」


カンナがそう言い、あたしを肩を揺さぶる。


うぅ……。


さすがに放課後の教室で寝ることなんてできないよね。


あたしは机の横にかけているカバンを机に置いて、ノロノロと帰る準備を始めた。


あぁ。


これから家まで帰るのか……。