イケメン先生は危険男子でした!?

悠真が錆びたドアに手を伸ばす。


回すタイプのノブがガチャリと音を立て、ギィィと嫌な音を響かせながらドアが開いた。


瞬間。


室内の明るさにあたしの目はチカチカして、瞬きを繰り返した。


そこはまるで昼間のように明るい部屋の中で、中には派手な格好をした若い男女が集まっているのが見えた。


「ここ……なに?」


「ちょっとした酒飲み場だ」


酒飲み場?


悠真の言葉にあたしは驚いて周囲を見回す。


だって、ここにいるのはどう見ても20歳以下の子ばかりだから。


「こんなの、違法でしょ?」


「あぁ。だから表向きにここは運送会社の倉庫ということになっている。


本当は社会を斜に構えた若者のたまり場だな」


特に驚く様子もなく、スラッとそんなことを言う悠真。


あたしには全く新しく、そして少し怖い場所。


だけど悠真からすればこんなの日常的なことなのかもしれない。