☆☆☆
地下へと続く階段はヒヤリと冷たくて、あたしは微かに身震いをした。
外の世界から一気に遮断されている気分になり、胸の中に不安が生まれるのがわかった。
「怖いなら、引き返せよ」
悠真が真っ直ぐ前を見たまま、あたしにそう言った。
「……平気」
あたしは握りしめている手に更に力を込める。
悠真が一緒なら、きっと大丈夫。
コツコツと2人分の足音がコンクリート塀に反射し、徐々に地上からの光が薄れて行く。
途中から天井に付けられている裸の豆電球だけが頼りになり、あたしは慎重に階段を下りて行った。
そして……。
階段途切れ、目の前に重たそうな鉄のドアが姿を見せた。
そのドアは赤茶色にさびれ、ここまで来た人間を追い返すような雰囲気を持っている。
「……ここなの?」
「……あぁ」
地下へと続く階段はヒヤリと冷たくて、あたしは微かに身震いをした。
外の世界から一気に遮断されている気分になり、胸の中に不安が生まれるのがわかった。
「怖いなら、引き返せよ」
悠真が真っ直ぐ前を見たまま、あたしにそう言った。
「……平気」
あたしは握りしめている手に更に力を込める。
悠真が一緒なら、きっと大丈夫。
コツコツと2人分の足音がコンクリート塀に反射し、徐々に地上からの光が薄れて行く。
途中から天井に付けられている裸の豆電球だけが頼りになり、あたしは慎重に階段を下りて行った。
そして……。
階段途切れ、目の前に重たそうな鉄のドアが姿を見せた。
そのドアは赤茶色にさびれ、ここまで来た人間を追い返すような雰囲気を持っている。
「……ここなの?」
「……あぁ」



