イケメン先生は危険男子でした!?

「お願い。一緒に行かせて」


悠真の腕をグッと掴み、悠真の目を見上げてそう言った。


「……何があっても、後悔しないか?」


悠真が静かにそう聞いてくる。


あたしは「うん」と、頷いた。


「できるだけ俺のそばから離れるなよ? それでも、お前を守りきることはできないかもしれない」


「……わかってる。足手まといにだけはならないようにするから」


あたしがそう言うと、悠真はあたしの手をギュッと握りしめてきた。


その手のひらは少し汗ばんでいて、緊張しているのが伝わってくる。


あたしはそんな悠真の手を握り返し、そしてあたしたちは一歩を踏み出したんだ……。