あたしから身を離し、カンナはそう言ってきた。


「あたし?」


「うん。先生に……告白、しないの?」


そっとあたしの耳に口を寄せてそう言うかんな。


『告白』という言葉を聞いた瞬間あたしは、カッと顔が熱くなるのを感じた。


きっと、今真っ赤になているだろう。


「な、な、なに言ってるの!?」


心臓がドキドキして焦って舌が回らない。


「だって、好きなんでしょう?」


さっきは遠慮した言葉を今度はすんなりと口に出すカンナ。


「そ、それは……そうだけど……」


「じゃぁ、告白したらいいじゃん」


まるで他人事のようにそう言うかんな。


「で、できるワケないでしょ!?」


あたしは思わず大きな声になっていて、ハッと両手で口を押さえた。