イケメン先生は危険男子でした!?

そんな不安がよぎったが、あたしは大勢が1つの目標へ向かい同じ気持ちになっているのを目の当たりにし、胸の奥が熱くなっているのを感じていた。


女のあたしが一緒に行動すれば足手まといになるだけだ。


すぐに安岡君に家まで送ってもらったほうがいい。


頭では理解している。


理解しているけれど……。


「あたしも……一緒に行っていいかな?」


口から出てきた言葉は、それだった。


自分の意思とはまるで関係なく、胸の奥が熱さにまかせて口が動く。


「あぁ……。できればそうしてもらいたい」


安岡君がホッとしたような表情を浮かべて微笑む。


もしかして、あたしが帰りたがることを心配していたのかもしれない。