でも、どんな先生でも先生は先生なんだ。


好きなことには変わりない。


その自信だけは、十分に持ち合わせていた。


「じゃ、行こうか」


この前同様、安岡君にヘルメットを借りて後ろに乗る。


「しっかり捕まってろよ」


安岡君の声が聞こえた次の瞬間、あたしたち3人は風になっていた……。