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この前同様にバイクの音が聞こえてきたのは19時30分を少し過ぎた時間だった。


それとほぼ同時に携帯電話が鳴る。


確認してみると杉田君からで《ついたよ》と、短く書かれていた。


あたしはそれを確認すると、返信せずに携帯電話を小さなリュックに入れた。


鞄はバイクに乗る時に邪魔になるから、リュックに変えたんだ。


「じゃぁ、出かけてくるね」


リビングに顔だし、両親へ声をかける。


お父さんとお母さんは、笑顔で「「行ってらっしゃい」」と、言ってくれた。


あたしはその言葉を聞いたあと、玄関へと急いだ。


運動靴をはいて外へ出ると、いつもより緊張した雰囲気の2人がバイクにまたがって待っていた。


今朝のピリピリとした先生を思い出し、あたしは少し唾を飲み込む。


これから先生のどんな顔を見ることになるんだろう。


そう思うと、少しだけ怖くもあった。