イケメン先生は危険男子でした!?

「消えました……」


ポソッとそう返事をすると、先生があたしの頭を撫でてきた。


「可愛い奴」


クスッと笑ってそう言う。


「か、可愛くなんかないもん」


「詩は可愛いよ。恋愛経験を積んで大人になったつもりでいるけれど、まだまだ子供だしな」


「こ、子供じゃない!」


もう十分大人になれていると思っていたあたしは、先生に抗議をする。


「ほら、拗ねた」


プッと頬を膨らませたあたしに、先生が笑う。


あたしは頬を膨らませたままそっぽを向く。


「ゆっくり、詩らしく大人になってくれよ」


先生はそう言い、あたしの膨れた頬にキスをしたのだった。