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倉庫の裏手に止めてあった車は昼間の車とは違い、赤い色のスポーツカーだった。


車高が低く、改造してあるのが見てわかった。


「すごい……」


その車に乗り込み、思わずそう呟く。


車内にはいろんなステッカーが貼ってあり、【黒龍】と黒文字で書かれたステッカーもあった。


チームステッカーだ。


「これ、すごくカッコいい!!」


「だろ? 俺がデザインしたんだ」


「悠真が? すごぉい! こんなこともできるんだぁ」


次々と先生の新しい顔を見られて、あたしは一気に気分が高まっていくのを感じる。


「そのステッカーなら余ってる。いるか?」


「ほしい!」


即答すると、先生は笑いながらダッシュボードを開けた。


その中は綺麗に整頓されていて、中からステッカーを一枚取り出してくれた。


「黒い文字で書かれたステッカーは総長の俺しか持っていないんだ」


「え、そうなの?」


あたしは黒文字で書かれているステッカーを受け取りながら、目を丸くする。


「あぁ。総長は黒文字。副総長は赤。幹部クラスは青。他の連中は黄色だ」


「へぇ、色で分けているんだ」


「そういうこと」