☆☆☆
小テストの採点は15分ほどで終わり、後は1人づつ名前を呼ばれて返却されていった。
テストを受け取って笑顔になる子。
肩を落とす子。
点が悪くても笑ってごまかす子。
どんな子にも、先生は平等に優しく声をかけて行く。
そして、あたしにも……。
「野上」
「はい」
呼ばれて、席を立つ。
渡された小テストは満点で、小学生のように大きな花丸が書かれている。
「子供じゃないんだから」
「ははっ! よく頑張ったな」
先生はそう言い、あたしの頭をポンッと撫でた。
その大きな手に、ドクンッと心臓がはねる。
今までだって異性と付き合ったことはある。
手をつないだり、キスをしたことだってある。
でも……。
どうして先生に頭を撫でられるだけで、こんなにも幸せで、嬉しくて、泣きそうになるんだろう……。
小テストの採点は15分ほどで終わり、後は1人づつ名前を呼ばれて返却されていった。
テストを受け取って笑顔になる子。
肩を落とす子。
点が悪くても笑ってごまかす子。
どんな子にも、先生は平等に優しく声をかけて行く。
そして、あたしにも……。
「野上」
「はい」
呼ばれて、席を立つ。
渡された小テストは満点で、小学生のように大きな花丸が書かれている。
「子供じゃないんだから」
「ははっ! よく頑張ったな」
先生はそう言い、あたしの頭をポンッと撫でた。
その大きな手に、ドクンッと心臓がはねる。
今までだって異性と付き合ったことはある。
手をつないだり、キスをしたことだってある。
でも……。
どうして先生に頭を撫でられるだけで、こんなにも幸せで、嬉しくて、泣きそうになるんだろう……。