黒龍の集会は、それから1時間ほどで終わった。


それぞれにメンバーとしてこれから活動していきたい事を話あったり、


さっきの薬物売買など気になる連中がいるかどうかの話で幕を閉じた。


先生はその間ずっとステージに上がって大きな声を出し続けていて、最後の方に声は枯れていた。


それでも、メンバーから目をそらさすに楽しい話も真剣な話も真っ向から向き合っているように見えた。


「すごい……」


その光景にあたしは胸がギュッと締め付けられる。


黒龍総長の時も、学校の先生の時も。


先生は相手に真っ直ぐぶつかっているんだ。


集会が終わって倉庫を出てからも、あたしの中の熱気は衰えを見せなかった。


先生の夜の顔を見て、よけに惹かれていく自分がいる。


「集会どうだった?」


杉田君にそう聞かれ、あたしは「すごく楽しかった!」と、即答した。


「今日は連れ出してくれてありがとう! また、来たいなぁ」


「今度また集会があるときには、事前に教えてやるよ」


「うん、ありがとう」