先生の言う通りなんだけれど、先生の口からそう言われるとなんだか急に恥ずかしくなる。


「そ……そういうことになる……かもしれません」


あたしは先生の思い通りになるのが嫌で、プッと頬を膨らませ曖昧な返事をした。


すると先生はフッと笑顔を浮かべて


「いいよ? アランも同行?」


と、あたしの腕の中でウトウトし始めているアランを指さして言った。


「アランは家に置いていきます」


「そっか。じゃぁ、ここで待っているから準備してきな?」


先生にそう言われ、あたしは飛び跳ねるようにして家へと戻って行ったのだった。