美丘高校の放課後、西日が照らしてキラキラと輝く廊下をあたしは足早に歩いて行く。
磨いたばかりの廊下はシューズの底のゴムとこすれて、キュッキュッと音を鳴らす。
そのゴム音で軽快にリズムを刻みながら、あたしは一階の一番端にある【資料室】と描かれたドアの前まできた。
この部屋だけ学校で唯一、木製のドアだ。
あたしはドアの前で立ち止まり、右肩からかけたカバンの外ポケットから鏡を取り出した。
大きくて大好きなキャラクターのイラストが入っている鏡で、自分の姿を確認する。
下の方で2つにくくった黒髪。
さっきトイレでビューラーを使って、ツンッと上向きのまつげ。
透明のリップで潤した薄い唇。
制服の白いブラウスにはシミ1つない。
よし。
なにもおかしなところはない。
大丈夫だ。
そう思い一旦鏡をしまったあたしだけれど、ふともう1度取り出して自分の胸元を確認した。
磨いたばかりの廊下はシューズの底のゴムとこすれて、キュッキュッと音を鳴らす。
そのゴム音で軽快にリズムを刻みながら、あたしは一階の一番端にある【資料室】と描かれたドアの前まできた。
この部屋だけ学校で唯一、木製のドアだ。
あたしはドアの前で立ち止まり、右肩からかけたカバンの外ポケットから鏡を取り出した。
大きくて大好きなキャラクターのイラストが入っている鏡で、自分の姿を確認する。
下の方で2つにくくった黒髪。
さっきトイレでビューラーを使って、ツンッと上向きのまつげ。
透明のリップで潤した薄い唇。
制服の白いブラウスにはシミ1つない。
よし。
なにもおかしなところはない。
大丈夫だ。
そう思い一旦鏡をしまったあたしだけれど、ふともう1度取り出して自分の胸元を確認した。