秘密の手紙




それだけ言うと、階段を降りていく音がした。家族が揃ってるなら、そろそろ行かないと時間的にまずいかも知れない。


「ん~…!眠いなぁ」


壁にかけてある制服に袖をとおし、ドレッサーの前で軽くメイクとヘアセットをし、鞄に必要なものをぶちこむ。


スマホはきっちり充電満タン。制服のポッケに滑り込ませ、部屋を出る。