秘密の手紙




「ん?なにが?」


「あ、ううん何でもないよ」


「……ねぇ乃華?あのさけ、け…圭斗さんは…」


亜樹の顔が真っ赤になる。


「ん?圭斗くん?」


「圭斗さん……彼女できちゃったり…した?」


「う~ん。あたしと圭斗くんそーゆー話しないからなぁ。多分いないんじゃないかな?そんな暇ないと思うし」


「ホント!?」


「そこうるさい!木渕、間宮!」

教卓で話をしていた担任が、あたしたちに向けて怒鳴る。


確かに亜樹こえでかかったからな…。