家の中を少し覗いてみると長い長い廊下に 割れている花瓶や皿などが散乱していて 何かあったようだった 「あの……大丈夫ですか? 俊介も待ち合わせの所に来ないし…………」 大河はいつもより声のトーンが低く 落ち着いて俊介のお母さんに聞く 「とりあえず上がって」 俊介のお母さんはドアを全部開くと 部屋の中に案内してくれた 「お邪魔します」と言って入る 俊介のお母さんは何も言わずに 階段を登って俊介の部屋に案内してくれる