美咲のお母さん………かな?
チャイム鳴らしてることに気付いてない?
ピンポーン
もう一度鳴らすが人影が動く事は無い
「あの人誰だろうね?」
「美咲のかーちゃんじゃね?」
「チャイム鳴らしても見向きもしないな」
「美咲のお母さんですかー?」
俊介は口に手を当てて窓に向かって叫んだ
するとその人はゆっくりと動き初めて
影の中に姿を消した
「あれ、消えちゃったね
今から出てくるのかな………」
「た、多分…………」
私達は出てくるのを待つ
「出てこないな」
5分くらい待っても全然出てこない美咲のお母さんに
俊介が苛立ちを少し見せる
「もう一回インターホン鳴らしてみるね」
ピンポーン
美咲の家の中からは物音1つせず
静か過ぎて怖いくらいだった


