美咲はそう言うとぐっと私の胸ぐらを掴む 「うっ……美咲……なにするの……」 「あの日、4月7日 覚えてる?」 美咲はニコニコしながら私に問いかけた 表情とは違って声はいつもより低く 私の胸ぐらを掴む手も強くなる 「覚えて……ない」 覚えてない……と言うか思い出したくない でも本当は少しずつ思い出している